ダッハウ強制収容所へ行ってきました。【ミュンヘン】【行き方】
ドイツ生活三年目にして初めて、ダッハウ強制収容所へ行ってきました。
そしてつい最近、偶然もう一度行くことになり短期間のうちに二度訪問することになりました。
ドイツのナチスやヒトラーの話は、一度は耳に(目に)したことがあると思います。
二度訪れても思うことや感じることがたくさんあったので、もしミュンヘン観光で行き先を探している方がいたら、一度は訪れておいた方が良い場所だと思うので紹介したいと思います。
ダッハウ強制収容所(KZ-Gedenkstätte Dachau)とは
ドイツ、バイエルン州のミュンヘン北西部に位置し、最も古い強制収容所の一つで後に作られた収容所のモデルになったとも言われています。
初めは政治的な地位の人を収容していたそうで、最終的には20万人が収容されていました。
所在
Alte Römerstraße 75, 85221 Dachau
Tel:+49 (0) 8131-66997-0
HP:Besucherinformation - KZ-Gedenkstätte Dachau
強制収容所の様子
当時の悲惨な光景は想像できないほど、今ではのどかな自然の中に収容所跡地と資料館があります。
敷地の正面にバスが停まり、入り口から奥へと長い道が続いています。
すぐ左手にカフェやトイレなどが入ったインフォメーションセンターがあり、さらに奥へ進むと右手に収容所跡地や資料館があります。
”ARBEIT MACHT FREI”「働けば自由になる」
と書かれた鉄門をくぐると左手に資料博物館、右側にベッドやトイレなどが入った収容棟があり、さらに右奥に遺体焼却炉やガス室のエリアがあります。
中身は復元とはいえ、生々しさが漂っています。
鉄門を入ってから右回りで回ると、資料館で情報を得てから回れるのでおすすめします。
資料館やその他再現施設は、17時までの入館なのでご注意を。
ゆっくり見ていくと、全部を見るのに2時間くらいはかかると思います。
行き方
乗り換え案内
ミュンヘン中央駅(Hauptbahnhof)から所要時間 約40分
S-Bahn 2番(Petershausen行き)で Dachau 駅 下車。(乗車時間 約25分)
Dachau 駅からバス726番でKZ-Gedenkstätte 駅 下車。施設目の前に止まります。(乗車時間 約10分)
乗車チケットについて(2018年10月時点)
中央駅(ミュンヘン市内中心地)からKZ-Gedenkstätte まで
・一回券(片道)(Einzelfahrkarte)5.80ユーロ:往復11.60ユーロなので一日券をお勧めします。
・回数券(Streifenkarte)10枚綴りで14ユーロ:KZ-Gedenkstätteまでは片道で4枚分使用。
・一日券/一人用(Single-Tageskarte)München XXL(白+緑)8.90ユーロ
・一日券/グループ用(Gruppen-Tageskarte)München XXL(白+緑)16.10ユーロ:2人以上5人までのグループで使える一日券です。
2人以上で一緒に行動するなら、断然お得です。
※一日券を購入する場合、リングの範囲にMünchen XXLを選択してください。
最後に
とても人が生活するような環境ではない所で、たくさん働かされ、食事もまともに食べられず、不衛生な中で過ごした人たちのことを考えると、なんとも言えない感情を覚えます。
大分前に見た映画でとても印象に残っている『ライフ・イズ・ビューティフル』という作品を思い出しました。
ユダヤ系イタリア人の家族が主役で、映画内での迫害の光景が収容所跡地の風景と重なりました。
主演のロベルト・ベニーニはこの映画の監督もしていて、コメディアンでもあるため喜劇要素が入っていて粋な映画です。最後はとても悲しくやるせない気持ちで終えるのですが。。。
この映画の感想については賛否両論あるので、気になる方は調べてみてください。
私にとっては映画作品としての完成度が高く、好きな映画の一つです。
少しだけあらすじです。
第二次世界大戦前夜の1939年、ユダヤ系イタリア人のグイドは、叔父を頼りに友人とともに北イタリアの田舎町にやってきた。陽気な性格の彼は、小学校の教師ドーラに一目惚れし、桁外れなアタックの末に駆落ち同然で結婚して、愛息ジョズエをもうける。
やがて戦時色は次第に濃くなり、ユダヤ人に対する迫害行為が行われる。北イタリアに駐留してきたナチス・ドイツによって、3人は強制収容所に送られてしまう。
母と引き離され不安がるジョズエに対しグイドは嘘をつく。「これはゲームなんだ。泣いたり、ママに会いたがったりしたら減点。いい子にしていれば点数がもらえて、1000点たまったら勝ち。勝ったら、本物の戦車に乗っておうちに帰れるんだ」…
引用: ライフ・イズ・ビューティフル - Wikipedia
収容所跡地へ行ってきた後なので、久しぶりにもう一度じっくり見てみようと思います。
▼併せてもう一度見ようと思う映画『戦場のピアニスト』。